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一般的にはレントゲン写真での診断となりますが、MRIを撮るとより細かい病状がわかり、早期からの診断が可能になります。
ですから可能であればとりあえず早期にMRIを撮ることが必要となります。レントゲンでは全く異常がなくても、MRIだと異常が明確にわかることがよくあります。
膝の痛みが一番の症状です。歩行時や階段昇降時に痛みがおきる、膝がまがらない、膝が腫れる、膝に水がたまるなどが主な症状です。
まず見た目で足がO脚になってきたと感じたり、安静時には痛みがなく歩行時に痛い、階段昇降時、特に降りる時に痛い、などの症状がでたら変形性膝関節症の可能性が高いと考えられます。
膝関節をできるかぎり温存する方針のもと治療をおこないます。 人工関節置換術は一般的には関節を全部金属に置き換えます。人工関節置換術はとても安定した、確立されている手技なので良い手術ではあります。 しかし半分だけ人工関節にしたらよい、という患者さんも全てを人工関節にする傾向にあります。それでは登山やテニスなどのスポーツができなくなります。 手術前と同じように活動的に過ごしたいという患者さんに対して骨切り術や、半分だけの人工関節をおこない、できるかぎり関節を温存して治療しています。
今のところ原因ははっきりとしていませんが、特発性膝骨壊死という病気があり、膝の骨の一部に血流が悪くなって膝の骨が壊死するという病体があります。 これも変形性膝関節症と似たような症状があって、厳密に区別するのは難しいですが、それとの鑑別が必要になります。