吉村紳一先生のウェブサイト DR.SHINICHI YOSHIMURA'S WEB SITE

※画像クリックで、解説動画をご覧いただくことができます。

ドクターの紹介

 

本サイト内の検査画像等は患者さんまたはご家族の承諾を頂いた上で掲載しています。

 

クリッピング術は脳動脈瘤の標準的治療法とされており、長い歴史があります。開頭手術であり、「切る治療法」です。ですから傷跡が残りますし痛みもあります。しかし脳動脈瘤の形や場所によってはこの治療の方が安全であり、後遺症が残る確率が少なくなります。特にネックの広い動脈瘤や、動脈瘤から枝が出ているようなケースではこの治療の方が安全性が高いと考えられます。
方法はまず頭蓋骨の一部を開けて、脳と脳のすきまを分けて動脈瘤を露出し、その根本にクリップをかける(図1A、B)というものです。

 

▼図1
図1

(*クリックで拡大します。)

▼図2
図2

(*クリックで拡大します。)

■対象となる患者さん

動脈瘤の形状に関係なく、ほぼどのような動脈瘤に対しても治療が可能です。
しかし破裂脳動脈瘤については、コイル塞栓術の方が治療成績が良いことが報告されており(ISAT 2002)、私達もこれに従っています。しかしコイル塞栓術が困難な場合にはクリッピング術を行います。
一方、未破裂脳動脈瘤についてはコイル塞栓術と比較したデータはありません。このため、それぞれの患者さんの動脈瘤の形状や全身状態を総合的に判断し、治療法を決定しています。




■手技の様子、実績

髪の毛は全く刈りませんので、治療後も目立ちません。
手術時間は動脈瘤の部位にもよりますが、通常3-6時間で、当日麻酔覚醒後から会話が可能となります。翌日からは食事もとれるようになり、7-10日で退院となります。
私の未破裂脳動脈瘤に対するクリッピング術は極めて良好な治療成績を得ています。様々なモニターを行うことや状況に応じてバイパス術を併用するといった工夫が、良い治療成績につながっていると考えています。



▼手技の様子
手技の様子

(*クリックで拡大します。)