吉村紳一先生のウェブサイト DR.SHINICHI YOSHIMURA'S WEB SITE

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ドクターの紹介

 

本サイト内の検査画像等は患者さんまたはご家族の承諾を頂いた上で掲載しています。

 



頚動脈ステント留置術のところで説明したとおり、脳梗塞は脳の血管がつまることで起きます。検査で脳の血管が詰まっていたり細くなっている場合には、脳血流(脳の血のめぐり)が悪くないかどうか検査が必要です。もし悪い場合には、この脳血管バイパス術が脳梗塞の予防に有効です。
従来からこの手術は大きな開頭で行われることが多く、もし小さな開頭で行う場合には血管を1本しかつないでいませんでした。
しかし種々の工夫を行ったところ、「小開頭によるダブルバイパス」が可能となり、筆者はほぼ全例に施行しています。この手術により、小さな傷痕で2本のバイパスを行うことが出来ます。




■対象となる患者さん

脳の血管が詰まっていたり細くなっていて、脳血流が悪い患者さんが対象となります。
高齢の方や傷痕を小さくしたい方にも有効です。




■手技の様子、実績

実際に治療を行った患者さんの写真です。治療前は頚動脈が閉塞していたため、脳の半分の血流が高度に低下していますが(図1A)、バイパス手術により皮膚の血管から脳への血流ができることで(図1B)、術後には脳血流が改善しています(図1C)。患者さんの症状も術後に劇的に改善しました。
髪の毛は幅1cm程度傷に沿って刈るだけですので、治療直後も目立ちません。 手術時間は3-4時間で、当日麻酔覚醒後から会話が可能となります。翌日からは食事もとり、最短3日、最長でも10日で退院となります。
筆者はこれまでこの治療法で一例も永久合併症を認めていません。大変安全性の高い方法だと考えています。


▼図1

図1-A 図1-B 図1-C

(*クリックで拡大します。)