吉岡純二先生先生の ウェブサイト
病気について
治療法について

未破裂動脈瘤に対する開頭クリッピング術

未破裂動脈瘤に対する開頭クリッピング術
 

ご利用の環境により正常に再生ができない場合はこちらをご覧ください。
YouTubeへ



■血管の治療をするにあたってのこだわり

  脳動脈瘤の手術は、以前はクリニカライトというランプを頭につけて双眼鏡をつけておこなっていました。 約40年前に顕微鏡による手術がおこなわれるようになり、それからいろいろな血管をわけながらクリップをかける技術が確立した時代に入ってきました。しかしながらその当時は未破裂動脈瘤を手術するということは殆どありませんでした。 手術の適応は脳動脈瘤が破裂してしまった患者さんがほとんどで治療法も開頭クリッピング術のみでした。 最近になって脳血管内手術が始まって脳血管内手術であるコイル塞栓術が始まりました。この治療法も優れた方法ですが、 脳動脈瘤に関しては、確実にとまり何十年もの歴史があるクリッピング術が安心な方法だと思います。


■開頭クリッピング術とコイル塞栓術

  当院では脳外科治療は5~6人の医師で話し合いをして治療法の決定をします。この中には血管内治療の手術をする医師もいます。 脳動脈瘤の部分によって開頭クリッピング術とコイル塞栓術のどちらがいいかを全員で情報交換をし選択します。 患者さんに対してはメリットとデメリットを説明する、開頭しないことは患者さんに負担が少なく、最も良いのは開頭しないですんでしまうことだと思います。 入院期間は二の次だと思います。外科医は人を傷つけるので切る行為に関して責任を持たなければいけません。 切る選択をした以上は開頭クリッピング術の方がコイル塞栓術よりよいという確信をもち、コイル塞栓術の方がよい時は必ずそちらをすすめます。