不眠症

睡眠の役割って?

睡眠の役割とは心と体の休息にあります。
夜の間に体温の調整、ホルモンの分泌の調整、記憶や感情の
整理、免疫機能の調整などを行って、心と体をメンテナンスする
という重要な働きを担っています。

  • 正常睡眠

    睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、
    深い眠りのノンレム睡眠があります。
    眠りにつくと、まずノンレム睡眠が
    あらわれ、次に浅い眠りのレム睡眠
    へと移行します。
    私たちの眠りはこれら性質の異なる
    2類の睡眠で構成されており、
    約90分のサイクルで1晩に4~5
    サイクル、一定のリズムで繰り
    返されています。

  • 若年成人と高齢者の比較

    加齢により、睡眠の質も変化します。
    このグラフをみると90分ごとに、
    レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返され
    質の良い睡眠がとれているといえます。
    入眠直後の熟睡期(第4段階)には
    多くの成長ホルモンが分泌され
    身体の疲労回復に重要な役割を
    果たします。

  • 若年成人と高齢者の比較

    次に高齢者を見てみましょう。
    レム睡眠とノンレム睡眠の間隔が
    非常に短く、入眠直後の深い睡眠が
    とれていません。
    これでは成長ホルモンも分泌されず
    なかなか疲れが取れない要因にも
    なります。

  • 1
  • 2
  • 3

身体の眠りレム睡眠

身体は深く眠っているのに、脳が起きているような状態の浅い眠り。
目覚めの準備状態でもあり、この時に目覚めると気分がすっきり。

  • ・眼球がきょろきょろ動く
  • ・身体の力が完全に抜けている
  • ・呼吸や脈拍が不規則
  • ・夢をみる

脳の眠りノンレム睡眠

脳が眠っている状態と考えられており、眠りの深さによって4段階
に分けられる。居眠りはほとんどがノンレム睡眠。
空いた時間にほんの少し居眠りするだけでも脳の休息になる。

  • ・入眠直後にあらわれる
  • ・夢はほとんどみない
  • ・身体を支える筋肉は働いている
  • ・眠りが深くなるにしたがって、呼吸回数・脈拍が少なくなる

脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌され細胞の新陳代謝を促して、
皮膚や筋肉、骨などを成長させたり、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを
効率よく修復する働きがあります。
睡眠は身体の休息はもちろん、脳が休息するための大切な時間なのです。

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5人に1人は不眠?

日本人の平均睡眠時間を見てみましょう。

寝つきの状況(20歳以上)

ここ1ヶ月間、あなたは寝床に入っても、寝付きが悪い、途中で目が覚める、
朝早く目覚める、熟睡できないなど、眠れないことがありましたか。

約半数の人々が睡眠で休養がとれていないと感じている。

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質の良い眠りって?

いい眠りとは8時間眠ることではありません。睡眠時間よりも、質なのです。
質のよい睡眠とは、目覚めがスッキリとしていて、ぐっすり眠ったという満足感
が得られる眠りのことです。
つまり、入眠直後の深いノンレム睡眠がしっかりとれ、その後のレム睡眠と
ノンレム睡眠が交互にリズム良くとれるかどうかなのです。

質の良い睡眠をとる為にすべき事

[朝日を浴びて体内時計をリセット][健康的な規則正しい食事][適度な運動]

身体のバランスが整い、毎日を快適に送ることが出来る。

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不眠症とは睡眠障害の一種です。「寝つけない」「夜中によく目が覚める」
「熟睡できない」「早朝に目が覚める」などの睡眠トラブルのために、
昼間の日常生活に支障をきたす状態が続くことです。

不眠症のタイプ

  • 入眠障害

    布団に入ってもなかなか寝つけない。

  • 中間覚醒

    夜中に何度も目が覚めて、再び寝つくのが難しい。

  • 熟眠障害

    睡眠時間のわりには、
    朝起きた時にぐっすり眠った感じがしない。

  • 早期覚醒

    朝早く目覚めてしまい、
    また眠りたいのに眠れなくなってしまう。

この様な不眠の訴えがしばしば見られ(週2回以上)、かつ少なくとも1ヵ月間は持続すること。
不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。
などの全てを満たすことが必要です。なお精神的なストレスや身体的苦痛のため一時的に夜間
良く眠れない状態は、生理学的反応としての不眠ではありますが不眠症とは言いません。

不眠症の原因 5つのP

  • Physical(身体的要因)痛みやかゆみ、頻尿など身体的な要因で起こる。
  • Physiological(生理学的要因)シフト出勤など生活リズムのズレから起こる。
  • Psychological(心理的要因)つらいことや心配事、ストレスがあるとき、ショックを受けたときなどに起こる。
  • Psychiatric(精神医学的要因)うつ病、統合失調症、アルコール依存症など心の病気の一症状として起こる。
  • Pharmacological(薬剤性の要因)薬の服用やカフェインのとりすぎ。煙草、アルコールなどが原因で起こる。

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