最近の睡眠薬はきわめて安全。適切に一種類の睡眠薬を正しく
使っていればまず問題になることはありません。
(昔のような強い副作用はありません)
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間違えて多量に飲んだ
としても薬の作用だけで
死に至る事は無い -
薬に対する依存症や
慣れが生じにくくなって
います -
不眠症を放置する方が
認知症になる危険性が
ある -
不眠症を放置する方が
認知症になる危険性が
ある
睡眠薬は、作用時間の長さによって4つに分類されています。
これらは、「眠れない」タイプによて使い分けられ、寝つきが悪いタイプ
には超短時間作用型か短時間作用型の睡眠薬を用いるのが一般的です。
また、夜中に目が覚めたり、朝、異常に早く目が覚める人には
中間作用型や長時間作用型の睡眠薬が使われます。
【超短時間作用型】 | 即効きはじめて2~4時間で効果がなくなる |
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【短時間作用型】 | 6~12時間効き目が持続する |
【中間作用型】 | 6~12時間効き目が持続する |
【長時間作用型】 | 6~12時間効き目が持続する |
どんな薬にも、程度の違いはありますが多少の副作用はあります。
睡眠薬も薬である以上何らかの副作用が出る場合があり、その出方には
個人差があります。睡眠薬を服用するにあたっては、副作用について
正しい知識を持つことが大切です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には次のような副作用があります。
持ち越し効果 | 睡眠薬の作用が翌朝以降も持続してしまう現象。午前中の 眠気、ふらつき、脱力、頭重感、倦怠感などを伴うことがある。 |
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記憶障害 | 医師の注意を守らずに睡眠薬を多量に飲んだり、アルコールを 併用したりすると、軽い記憶障害がみられることがあります。 ただし睡眠薬が体から排泄された後は記憶は正常に戻ります。 |
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筋弛緩作用 | 睡眠薬には、多かれ少なかれ筋肉を弛緩させる作用があります。 高齢者ほど、この作用が強く影響するため注意が必要です。 立ち上がる時に力が入らず、転んで骨折してしまう可能性も あるので気をつけなければなりません。最近は筋弛緩作用の 少ない薬剤も開発されています。 |
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奇異反応 | ベンゾジアゼピン系のお薬では、ごく稀ですが、上機嫌で抑制を 欠いた行動をとったりする奇異反応がみられることがあります。 |
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上記のような副作用が思い当たる場合は遠慮なく医師に相談しましょう。
不眠の改善状態や副作用の症状に応じて、薬の量や種類の変更を検討してもらうことができます。
最近では、副作用をより軽減し、より自然な睡眠を誘発する睡眠薬として
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が使用されています。
どんな薬にも、程度の違いはありますが多少の副作用はあります。
睡眠薬も薬である以上何らかの副作用が出る場合があり、その出方には
個人差があります。睡眠薬を服用するにあたっては、副作用について
正しい知識を持つことが大切です。
睡眠薬は医師の診断のもと、1錠を正しく使う事がポイントです。
睡眠薬について誤解していると、治療を受ける必要があるにもかかわらず、
市販薬や寝酒などで対処してしまい、かえって不眠を悪化させてしまうこと
があります。
睡眠薬をのみ続けて眠りに自信がついた場合には、医師と相談しながら薬を
徐々に減らし、やめることもできます。
正しい知識を持ち、適切な治療を受けるようにしましょう。